上浜田古墳第2号墳で鉄剣を見つけた 古川 修さん 中央在住 56歳
理科の先生「歴史に夢中」
○…地図とデジカメを相棒に、石仏がないか目を凝らしながら道を歩く。初見のものを見つけると、写真とメモを取り、史料と照らし合わせる。この方法で地域の歴史を探ってきた。そんな中、昨年3月に大発見―。浜田三塚公園を散歩していたところ、古墳の上に横たわる長い鉄の棒を見つけた。「これは鉄剣では…」と急いで市に情報を伝えた。「古墳時代には資料がなく、空白の時代と呼ばれる時期がある。もしかしたら、歴史を変える何かのきっかけになるかもしれない」。胸の鼓動が高鳴った。
○…遺物や遺構が好きで、幼いころから考古学に憧れを持っていた。しかし、教科書に出てくる場所は遠方ばかり。そう思っていたところ、自宅の近所で古墳を見つけた。「古墳ってこんなところにもあるんだ!」と当時小学5年生だった少年は感激し、夢中になって地域の歴史を調べたのが始まり。そこから45年。現在は座間の市立中学で教鞭を取りながら、歴史好きの生徒たちに地元の歴史を教えている。担当科目が理科ということもあり、その切り口は独特。地形や地質と歴史を照らし合わせながら紐解いていく。「地形とそこに暮らす人の生活は密接に関わるんです」と熱を込める。
○…家に帰れば家族を愛する大黒柱。娘と仲が良く、一緒に観劇やカラオケに出かけることも。3歳の孫の話題になると「いや〜可愛いですねぇ」と顔をくしゃくしゃにして笑う。「孫は女の子です。じいじって呼ぶ姿が可愛いくって」と、にやけ顔。
○…海老名や座間、相模原を中心に幾度となく散策してきたが、まだまだ歩きたい道がたくさんある。「新しい発見があると、楽しくて仕方がないんです。のめり込むタイプなので、見つけたものをまとめ始めると、時間を忘れてパソコンに向かいます」。モットーは「10万年前から昭和まで」。これからも地図とデジカメを相棒に、街に潜む歴史の足跡を探していく。
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