インターハイの競歩種目で5位に入賞した 斎藤 駿太さん 河原口在住 17歳
地道にコツコツ、妥協なし
○…空気がぴんと張りつめたような緊張感。競技場内を真剣な表情で行き交う強豪校の選手たち―。この夏、高校スポーツ最高峰の舞台・インターハイに出場し、陸上競技の5000m競歩で全国5位に入賞した。同種目を始めてからわずか1年での快挙だった。「まさか自分がインターハイで入賞できるなんて、昨年までは思ってもみませんでした」。驚きを隠せない様子で語る。
○…小学3年時に出場した「えびな健康マラソン」で優勝したことがきっかけで競技を始めた。「どうしても陸上をやりたい」。その一心で、中学は陸上部のある学校を探し、厚木市まで越境通学をした。懸命に部活に取り組む姿は周囲の目にも留まり、高校にはスポーツ推薦を受けて進学。長距離選手としての未来を思い描いていたが、怪我が続き、悔しい思いをするばかりだった。リハビリを兼ねて競歩コーチの指導を受けた際に勧めを受け、思い切って種目を変更―。すると、レースに出るたびにタイムを伸ばし、あっという間に全国の舞台にこぎつけた。
○…非常に練習熱心で、週1日のオフもウエイトトレーニングに費やすほど。たまの息抜きは、家族で相模湾へ船釣りに出掛けることだという。我慢強い性格はこんな場面でも発揮されており、「釣れる気配がなくてもやめようとしないから、家族には”もう疲れたよ、帰ろうよ”と言われるんです」と苦笑い。
○…「足が速くなるように」との願いから、駿足の「駿」という字を名付けられた。今まさに名前の由来を体現しているところで、今後の全国大会への出場も続々と決まっている。「これからトップレベルの人たちと戦う機会が増える。経験を積んで、日本の競歩界を引っ張っていけるような選手になりたい」。先の世界陸上での日本人選手の活躍も記憶に新しいこの種目。2020年に東京で活躍する自身の姿を思い描いているかもしれない。
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