還暦式の実行委員長を務めた 三谷 裕美子さん 上今泉在住 60歳
自分だからできることを
○…市が60歳を迎える市民を対象に行っている「還暦式」。先日、知人からの依頼を受け、実行委員長の大役を務め上げた。話を受けた当初は「名古屋から移り住んできた身だし、私がやっていいのかな」と不安になったという。考えを巡らせ、導いた結論は「地方出身でも、海老名を拠点に仕事をしてきた自分だからこそ『橋渡し役』になれるのでは」。可能性を感じ、結果的に式を成功へ導いた。
○…幼い頃は恥ずかしがりで、いつも母親の影に隠れているような少女だった。転機は中学生の頃。生徒会選挙に推薦を受け出馬することになった。「演説なんて絶対にやりたくないと思っていましたが、恥ずかしがっていられない状況だったので、頑張りました」。苦手にあえて挑み、克服した経験は「強み」となり、大人になってからも海老名市議会議員として活躍した。当選時、娘はまだ4歳。幼子を抱えての活動だったが「女性の政治家として『働きながらの子育て』を必ず体現してみせる」という強い意志が突き動かした。
○…議員引退後も、子育て支援サービスの立ち上げ・運営や、戦争体験を次世代に語り継ぐイベントの企画など、あらゆる仕事に携わっている。「頼まれたらなるべく頑張りたいんです」。趣味の時間を確保できないほど忙しいが、一昨年は時間を捻出し夢中になって「着付け教室」に通い詰めた。理由を聞くと「娘の成人式にどうしても振袖を着せたかったから」と話す。「1年違ったら一緒に成人、還暦式を迎えられたんだけどね」と少し残念そう。
○…式典当日は、市内で活動するサークル等の案内チラシを配布するなど、前例にないことも企画した。「60歳は区切りだけれど、まだまだ元気に活躍できる年齢。仕事を引退した人たちが、地元で友達を作る、サークルに入るなどして、アクティブに過ごせたら良い。もちろん私も頑張ります」。今年もパワフルに駆け抜けるつもりだ。
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