海老名市自治会連絡協議会の会長を務める 萩原 好三さん さつき町在住 69歳
妻から学んだ不屈の心
○…交通安全や防犯、災害に備えた防災活動など、地域社会の中で重要な役割を果たしている「自治会」。今年4月から自治会をとりまとめる「自治会連絡協議会(自治連)」の会長として忙しない日々を過ごしている。自治連役員や副会長の経験に加え、真面目な人柄を買われての就任。「無我夢中で2カ月が経ちました。全国的にも騒がれている加入率の問題など課題はまだまだ多いですが、前会長の意思を引き継ぎ、しっかりとやっていきたい」と抱負を語る。
○…仕事が現役の頃はほぼ家にいなかったため、退職当時は周囲の人の顔も分からない状況だった。しかし、輪番で自治会役員になったことがきっかけで活動に取り組むことに。はじめに財政、青少年婦人部を受け、翌年には自治会長へ。この頃には孤独死の増加や万一の災害に備え、横のつながりを見える化するための「住民名簿」を作成するなど、積極的に新事業に取組むようになっていた。
○…海老名に住んだのは37年前。はじめはすぐ引っ越す予定だったが、生活環境の良さが気に入り、永住を決意。4歳下の夫人は若いときに甲状腺がんを罹患し、亡くなるまで約42年間、共に闘病生活を過ごした。長距離トラック運転手として、生活資金を稼ぎながら医師・治療選びに奔走。3年前の亡くなる直前には毎日病院へ通い介抱した。「何度も何度も出てくる”がん”でしたが、妻は『私は治す』と頑固に言い続けていました。生きる強さと諦めない気持ちを教わりましたね」と話す。
○…退職後、闘病を知る近隣住民から労いや心配の声を掛けられるようになり、地域の温かさを知った。「地域の方々に助けられた。その時の恩返しが何かの形でできれば」と謙虚に答える。その一方で自治連の活動については「妻から学んだ何事も諦めない精神で山積している問題と向き合い、解決していきたい」と力を込めた。
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