ドット絵を描く「ピクセルアートデザイナー」としてフリーランスで活躍する 小野 浩さん 東柏ケ谷在住 59歳
一点入魂”Mr.ドットマン”
○…ナムコ(現・バンダイナムコエンターテイメント)に1979年入社後、『ゼビウス』『ギャラクシアン』『ギャプラス』『ファミスタ』など数々のゲームを担当した「ドット絵の匠」。ほぼ定年まで勤め、現在はフリーランスで活動している。同社の『アイドルマスター』や『テイルズ・オブ』シリーズのキャラクターのドット絵化、埼玉県主催『遊ぶ!ゲーム展』のメインビジュアルをデザインするなど活躍の場を広げている。
○…ナムコでは、グラフィックデザイナーとして製品ロゴやアーケードゲーム機の操作説明カードなどのデザインを手掛けながら、ドット絵に携わった。インベーダーブームでゲームに商材としての注目が集まり次第に比重が増していったが、前例もノウハウもなく試行錯誤するしかなかった時代。時には色粘土でキャラを自作し、実際の動きを観察したこともある。こうした仕事への姿勢からか、いつの頃からか「Mr.ドットマン」の愛称がついた。
○…東京都中央区出身。小3から国分寺市で過ごし、父の定年を機に相模原市に。この時に夫人と出会い結婚する。海老名には20年ほど前に越してきた。ドット絵の原点は、子どもの時に銭湯で見たタイル絵。「いつか自分で作るのが夢だったけど、知人のツテでこの前、タイルを分けてもらえて。完成した時は感動したよ。世には出せないやつだったけどね」と、笑う。
○…「限られたデータ容量や条件の中で、どう表現するかがドット絵の醍醐味」。ドットは置く位置が一つズレるだけで、表情や印象が変わるという。特徴を的確に捉えデフォルメ化する作業を、「引き算の美学」と表現する。今は地元である海老名や、隣の綾瀬など県央地域での活動も視野に入れている。「マス目をプリントしたTシャツとトートバックや、藤沢の人が開発した”プラモブロック”を使いドット絵を描くワークショップを開きたい」と意欲を覗かせた。
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