神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

三世代の作品展「廻る季節の詩」を企画した 尾山 幸さん 大谷南在住 53歳

公開:2014年4月4日

  • LINE
  • hatena

いつも心に、はなまるを

 ○…「芸術はメッセージですね」。そう話す理由はおとなしい性格で寡黙だった幼少時代の出来事にある。自身の中に眠る自己主張を他人に上手く伝えられなかった気持ちや思いを、母から教わったモノを作ったり絵を描いたりしながら表現していた。その甲斐もあって得意科目は図工。手がける作品が認められるにつれて「やる気スイッチはON」状態に。そのことが転機となり美術の道を歩み始めた。

 ○…大学時代にさまざまなものに挑戦する上で自分の感性と合った「陶芸」に出会う。現在の自宅の工房には大きさ、形、色、一つひとつ全部違った作品たちが棚にズラリと置かれ、そこで陶芸教室を開いている。これまでにも障がい者や親子、子ども会に企業まで、多くの場面で指導を行ってきた。「ここまで長く続けて来られたのは陶芸を通して出会ってきた多くの方たちがいたから。昔は無口だったのにすっかり話好きになっちゃったし」と口を押さえて笑う。

 ○…自宅は園芸農家でスイートピーを育てている。養分や水がしっかりと伝わっているのか管理をしながら、そのときに合わせて適切な対処をとる。初春には花を咲かせ、種をとり、また育て…という作業を春夏秋冬と繰り返す。「植物も人と同じで、相手が何を考えているかを理解し、手を差し伸べる。無理に成長させるのではなく、植物にもそれぞれ主張があるのだから生かさないと」と真っ直ぐな目で持論を語る。

 ○…普段の指導でも一人ひとり違う作品が出来上がることを楽しみ個性を尊重する。「これが自分の子どもたちにも出来ればいいのに。親心が入ってしまうとね」と声を出して笑う。20年前はお腹の中にいた娘と芸術の道へ歩ませてくれた母と3人で展示会を開くことに「人の命はいつかは絶えるけれど、つながりは絶えず生きている。それぞれの作品を楽しんでもらえれば」と締めくくった。
 

海老名・座間・綾瀬版の人物風土記最新6

高橋 サチ子さん

10月6日に「第四十二回発表会」を開催した綾瀬邦楽舞踊連盟の会長を務める

高橋 サチ子さん

綾瀬市早川在住 83歳

10月11日

村山 琴美さん

「えびなオレンジオーケストラ」の中心的存在として運営に尽力した

村山 琴美さん

海老名市在勤 33歳

10月4日

石橋 正道さん

綾瀬市早川にコキアの里を作った

石橋 正道さん

綾瀬市綾西在勤 56歳

9月27日

長田 友香さん

9月25日開催のひきこもり居場所セミナーを企画した

長田 友香さん

綾瀬市寺尾北在住 53歳

9月20日

多賀 海斗さん

「ZAMAスマッシュオープン」に来場するeスポーツのプロプレーヤー

多賀 海斗さん

座間市栗原在住 28歳

9月13日

池田 明子さん

2024年度神奈川県救急医療功労者表彰を受賞した

池田 明子さん

海老名総合病院勤務 45歳

9月6日

至高の休日スタイル 

神奈川・東京の注文住宅専門会社「RayCraft (加藤工務店)」

https://kato-koumuten.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月11日0:00更新

  • 10月4日0:00更新

  • 9月27日0:00更新

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook