鉄道模型走行施設「ソウリュウライン16」をオープンした 守屋 朋龍(ほうた)さん 座間市緑ケ丘在住 21歳
情熱燃やし夢へ走る
○…師匠も教科書もなく、全て独学で鉄道模型走行施設を完成させた21歳は、取材が始まるや否や施設の特徴や鉄道への思いを目を輝かせて熱く語り続けた。製作中の心を励ました曲としてスマホから流れてきたのはボニージャックスが歌う「鉄道唱歌」。《祝へ人々鉄道の 開けし時に会える身を―》。開業を記念し「ソウリュウライン16」オリジナルの鉄道唱歌の作詩まで行った。
○…コロナ禍は、地元で50年以上続きアニメの舞台にもなった中華料理店を容赦なく襲った。「祖父の代から続いてきた店を何とか守っていきたい」。かつては活気と笑顔であふれた宴会場を大胆に変革したいと、構想を固めた上で父に提案をした。細部までこだわりつくし、総工費は「高級車一台分以上」になったが「やるからには日本一を目指す。その夢を叶えられるものができた」と笑顔がはじける。
○…物心ついたときから一貫して電車が好き。とくに店の近くを走行する小田急線への愛は強く、今回の設計にもその要素が随所に詰め込まれている。東海大相模高校時代は医者を志していたが、医学部には惜しくも手が届かず現在は東海大で心理学を学ぶ。「コロナがなかったら、そして医学部に進んでいたら、宴会場を改造することも、時間の余裕もなかった。そう思うと人生は面白いですね」
○…将来は3代目として店を継ぐと決めている。コロナ禍で「駅長」の活動のかたわら、「大将」に向けての修行として厨房にも立ち始めた。夢は美味しい中華料理が食べられて、日本一の走行施設もある店。「座間をもっと盛り上げていきたい。施設もさらにバージョンアップしていく。子どもたちの交通教育にも役立てられたら」。夢はどこまでも続く。
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