「憲法タウンミーティング」を主催する日本青年会議所「かながわ力創造委員会」委員長 柴崎 雅司さん 綾瀬市綾西在住 39歳
海老名・座間・綾瀬版
公開：2011年4月8日
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いま一瞬が大切な時
○…安倍晋三元内閣総理大臣ら「すごい先生たちが憲法を解説、討論するのを無料で聞ける会だよ」。来月12日にハーモニーホール座間で「憲法タウンミーティング」を開催する。易しく、深く、おもしろく。憲法がどんなものか、若い人や難しがり”食わず嫌い”している人たちにも知ってもらいたい。憲法改正を国民の力で動かせる法律「国民投票法」を発起した安倍氏の招致や、理解を深められるようにコーディネーターを介したシンポジウム展開など、こだわって考えぬき、メンバーで企画した。
○…「一期一会」。同じメンバーで同じ事をできる時は二度とこない。だから今、懸命に、熱くなれる。27歳で先輩の誘いを断りきれず綾瀬青年会議所に入会。当時は自分のことばかり考えていたが、地域や子ども、国のために本気で奔走するメンバーに引き込まれた。安全な環境で子どもが自由に遊べるように「１００人キャンプ」を企画し、「負の財産」を子どもたちの未来に残さぬようできることは何か考え、これまでになかった自分に出会う日々。敬遠していた事も、担当して「やらされながらでも、いろんな事に詳しくなれた。感謝してるよ」
○…入会した頃は社長職も継ぎ、激動の時だった。工業系の専門学校卒業からほどなく家業の水道業に就き、自然に追っていた父の背。尊い姿はある日突然病魔に奪われた。「入院から１カ月。引継ぎもできないままだった」。信頼が物を言う職業柄、仕事は激減。何とかとり戻そうと、取引先には何度も足を運び、紹介も頼んだ。「２、３年は本当に大変だったよ」。眩しそうに窓の向こうを見た。
○…自分もそうあったからこそ、憲法や行政に関心を持てずにいる人の気持ちもわかる。「日本人みんなに重要なものだから、みんなの考える機会になるといい」。いまこの時しかない自分のチャンスは、多くの人のチャンスでもある。悔いなく、やりきりたい。
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