妙常寺「寺子屋」を企画した 本良 敬典(ほんりょう けいすけ)さん 浜田町在住 32歳
未来に向け、過去の自分磨きを
○…「お寺を生きている間に活用してもらいたい」。約30人の小中学生を集め、経を読んだり、写経をしたりなどの「寺子屋」を企画した寺の住職。「未来を支えるのは、過去の自分。過去にいかに努力したかとか、経験したかということが財産になります。今回もそのひとつになれば」
○…先代の父からは「寺を継ぎなさい」とは一度も言われなかったが、多くの人からいろいろな相談を受けていた父の背中を見て育ち「人の役に立ちたい」と18歳のときに考え、全国から20人しか入れない修行僧の学校へ進学。朝は午前4時30分に起床し、水をかぶる「水行」。1日10時間を超える正座など、当時の学生生活を思い出し「普通の高校生活から一転した、修行の道は正直厳しかった」と本音を漏らす。「皆に負けないことは、声が大きいこと唯一つ。経を間違えて、皆がどこを読んでいるか分からなくさせたのは良い思い出です」と笑みをこぼす。
○…住職であると同時に併設する保育園にも勤めている。修行僧の学校を卒業後すぐ、次は幼児教育の学校へ入学。世界各国で実践されている、子どもの自発性を重視した教員資格を取得した。「子どもたちは自分たちで成長している。それを見守るのが大人の役割なんです」。子どもたちからは”けいすけ先生”の愛称で親しまれている。
○…「学校三昧だったので旅に出ました」。チャレンジ精神は旺盛で、カンボジアやインド、パレスチナ難民キャンプなど世界25カ国以上を巡る旅をしたことも。江ノ島の海がガンジス川につながっているという発想など新たな知識や価値観が広がった。見たこと、聞いたこと、実践したことなど『経験』の重要さを改めて感じた。「チャレンジすることは辛かったり、上手くいかないことだったりするかも知れません。でもそれが、これからの未来の自信になるんです。幸せに生きるには自分の力が必要なんです」。
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