第49回県施設野菜共進会で農林水産大臣賞を受賞した 峯尾 晃さん 綾瀬市上土棚南在住 66歳
○…名将の顔がほころんだ-。施設野菜の県共進会で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。仲間から「士気が上がる」と言葉をかけられ「言葉にならない嬉しさがこみ上げた」。「いろんな人に『おめでとう』と言われた。36年間、農業を続けてきて報われた。ひと手間を惜しまずに野菜や消費者に真摯に向き合った」と、受賞の心境を語る。
○…1971年夏の甲子園で、桐蔭学園の優勝メンバーに名を連ねた。福島・磐城高との決勝戦で決勝打を放ち、初出場のチームを全国制覇に導いた。大学では日本代表に選出され社会人へ進んだが故障で引退した。99年からは綾瀬高校で監督を務める、神奈川公立勢屈指の名将。「野球から多くの事を学んだ。教えている子どもたちにそれが少しでも伝われば嬉しい。選手一人ひとり、体も個性も違うから指導に悩むことも多い」と、教育者としての一面ものぞかせる。
○…大学を出て北海道に就職して結婚。4人の子宝に恵まれた。綾瀬に戻り農業を継ぐと、「子どもたちの教育になれば」と、農業体験の受け入れを始めた。息子が上土棚小学校の3年生だったころに始めた地道な取り組みはもう20年以上、続いている。「体験の後に保護者と一緒に『美味しいトマトがある』っていいながら買いに来てくれたり、野菜嫌いだった子が美味しく食べる様子が好き」という。
○…3人の孫が近くに住んでいる。家族との時間も増え、食卓を共にすることも多く、作った野菜を「美味しい」といいながら食べてくれるのが喜びともいう。「孫たちには”トノ”って呼んでもらってる。おじいちゃんだと老け込む気がして嫌だったから。まだまだ体も動くしね」と、充実した笑顔を浮かべた。
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