空き家に駄菓子屋を開店した 阿部 百合子さん 海老名市門沢橋在住 47歳
地域に暖かい居場所を
○…今年5月、10年以上空き家だった一軒家で駄菓子屋をオープンした。始めたきっかけは、4年前に心理カウンセラーとして関わった中学校の心の相談員としての経験から。悩みを相談に来る生徒と言葉を交わすうち、密接な支援を志すようになった。「お菓子を買いに来る子もいれば時間を潰しに来る子もいる。自然と子どもが交流する居場所を作りたい」と今後の豊富を語る。
○…3人の子を持つ母親。子育てがひと段落した今でも忘れられないのが、心理学と出会った19年前の第一子出産のこと。産後うつに悩んでいた時に、かかりつけの病院で開かれた講座でアドラー心理学を知り、足りない自分を肯定する方法を知った。「心理学に出会って心の整理を付けられるようになった」と熱中。カウンセラーや講師の資格を取得し、普及のため自宅などで講座を開き続けてきた。「心理学に出会わなければ、心の相談員の仕事を紹介してもらうこともなかった。感謝しています」
○…16歳の時は高校に通い続ける意味を見いだせず中退したが、「子どもの居場所を作るために専門知識が必要」と一念発起。4年前に3年制の通信高校に通い卒業し、去年からは経営や社会の課題を解決することを学ぶため大学へ通う。「大学の勉強は想像以上に難しくてびっくり。それでも目標があるから頑張れる」と目を輝かせる。
○…「思い立ったらすぐに行動する性格」と自己分析する。駄菓子屋での居場所作りだけでなく、さらに支援を広げるためにフリースクールの設立準備を進め、あとは利用者を募集する段階まで来ている。「めざすのは誰もが自然と交流できる場所。小中学生やお年寄りが友達になれるような、そんな暖かい場所にしたいです」
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