公益社団法人座間市シルバー人材センターの理事長を務める 高田幸男さん 座間市西栗原在住 74歳
海老名・座間・綾瀬版
公開：2022年9月16日
エリアトップへ
「就労」でイキイキ
○…「仕事をしているから元気。元気だから仕事ができる」。理事長に就任して３カ月が経った今も普段通り、派遣先の事業所で働いている。「椅子に座っているだけのトップなら降りる」が持論で、就労を通じて高齢者の生きがいづくりや地域活性を目的とするシルバー人材センターの趣旨を体現する。センター入会９年で一度も休んだことがなく、「仕事があると思うと楽しみ」と笑みをこぼす。
○…秋田県能代工業高校を卒業後、自動車メーカーの電子部品を製造する企業への就職を機に上京した。主に管理職で、対話重視の調整役として国内外の工場を飛び回った。出向いた先の相手から不平や不満を汲み取れば、酒を酌み交わしながら聞き役に徹することもあった。「やり方としては古い手法だよね」。若手社員がメールのやり取りだけで業務をこなす姿に時代の変化を感じ始めた頃に定年を迎えた。
○…テレビで見たビートルズに憧れて中学時代にギターに触れ、働きながら音楽学校に通うほどのめり込んだ。結婚した当初に３カ月分の給料を費やして購入したギターは宝物で、「当時、妻にめちゃくちゃ怒られた」とオチが付く。頭の体操を兼ねた１日10分の演奏は日課で、ラテンバンドを組んで人前で演奏するほどの腕前は、「ウケが良い」ともっぱら演歌が主流とか。
○…団塊の世代が後期高齢者となる２０２５年以降は、業種によって人手不足が懸念されているなか「会員の増強と職種を増やした組織づくりが必要」と先を見る。理事長に就任し、真っ先に着手したのは安全委員会の再開で、メンバーの健康管理と仕事中の事故防止の啓発に努める。忘年会や新年会ができない中で、次の一手はメンバー間の親睦に重きを置く。
|
|
|
|
|
＜PR＞
海老名・座間・綾瀬版の人物風土記最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
＜PR＞
