サムライ・ロック・オーケストラの総合演出を務める 池谷 直樹さん 45歳
驚愕の演出で、笑顔と感動を
○…「筋肉×音楽」という新たな芸術を確立した「サムライ・ロック・オーケストラ(SRO)」。メンバーは体操以外にもダンスや中国武術・ヨーヨーなど、多ジャンルのスペシャリストたちによって構成され、演劇界の常識を打ち破った新感覚のエンターテイメントを提供する。「劇団やミュージカルは敷居が高いイメージがあり、身近なものとして捉えられていない。SROでは家族皆で日常的に観られるものとして、トップレベルの技をお見せし、笑顔と感動を届けたい」
○…自身は日本を代表する体操選手であり、そびえ立つ跳び箱”モンスターボックス”の記録保持者など、言わずと知れた人物。キャリアの基盤となる体操から学んだのは”練習は嘘をつかない”ということ。目標を持って反復する中で、メンタルと状況を想定し、いかに本番と同様に競技に取り組めたのか、が勝負のカギになるという。「上に行けばいくほど、厳しくなる競争競技は、社会でも生き抜いていく力になった」と自信を示す。
○…競技人生を終えた後、自身はタレントに転身できたが、多くのアスリートたちが技術をもってしてもその道で就職できない現状を改善しようと手掛けたのが”SRO”。「観客だけでなく、演出者も含め笑顔にしたい」そんな思いで始動し、唯一無二の技を持つアスリートのためのセカンドキャリアを用意した。
○…SRO以外にも体操教室などを通じて「体を動かす楽しさ」を伝えている。東日本大震災のボランティアでは炊き出しだけでなく、パフォーマンスで被災地の人に笑顔を届けた経験も。「一つの事を追求していけば、こんな事もできるというのを見せたい」。座右の銘は”継続は力なり”。今日も本番に向けて日々鍛錬を積んでいる。
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