心和むつるし雛を展示 早野聖地公園事務所
洋服や着物の切れ端などで作った人形を飾る「つるし雛」が3月31日(木)まで早野聖地公園事務所(早野732)で展示されている。
つるし雛を飾るようになったのは一昨年。同事務所で働く宝田慎一さんが、散歩や墓参りに訪れた人々の心が落ち着く場所を作りたいと展示を始めた。
つるし雛は全て、慎一さんの妻の年子さんが自宅で手作りしている。着物などの端切れを一つひとつ縫い合わせ、ウサギや金魚、金太郎、小槌などの形に繕った。縁起物のつるし雛には、割り切れる偶数の数字を避けるならわしがあるため5本か7本の赤糸に奇数分の人形細工が飾られている。
慎一さんによれば、つるし雛の展示を心待ちにしている人は多く、中には電話で展示時期を尋ねる人もいるという。事務所内に設けられた意見箱には「お墓参りにきた時に見たつるし雛がきれいで心が和んで良かった。またよろしくお願いします」との書き置きもあった。
お墓参りに来ていた野原俊子さん(多摩区中野島在住)は目の前に展示されたつるし雛を見つけ、「とてもきれい。どの人形も可愛くて欲しくなっちゃう」と感激した様子だった。
こうした来場者の声に対し、年子さんは「(つるし雛を見て)喜んでくれる方がいるのはとても嬉しい」と話していた。
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