灼熱の太陽と"にらめっこ" 菊の開花準備「正念場」
連日続く猛暑―。まだまだ夏は始まったばかりだが、愛好家の多い菊栽培の世界では、すでに秋の開花に向けたカウントダウンが始まっている。
「菊栽培は一年がかり」と言われるように、四季を通じて様々な手入れが必要な菊。中でも夏は、秋の開花時期を左右する大切な時期だ。愛好家たちは7月に入ると菊にシートなどをかぶせて日照時間を調整する。
菊は日にあたる時間が短くなると秋がきたと判断し開花する短日性植物。愛好家たちは秋の展示会シーズンに開花時期を合わせるため、試行錯誤しながら日照時間を調整している。
麻生菊花会の理事長を務める久保田啓司さんはこの道20年以上のベテランだが、毎年この夏の時期が「最も気を使う」という。中でも7月から8月15日までの間に最高気温が30度以上の真夏日が37日以上ある場合は慎重な調整が必要で、連日天気予報との”にらめっこ”が続く。
久保田さんは「今年は序盤から暑い日が続いているため、例年よりも調整が必要かもしれない。暑さに耐えてしっかり大輪をつけて欲しい」と話している。
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