アマチュアオーケストラ「麻生フィルハーモニー管弦楽団」がこのほど、創立30周年を迎え、11月3日に「第58回定期演奏会〜創立30周年記念コンサート〜」を麻生市民館大ホールで開催する。同楽団は、企画から運営まで地元の団員が行い、地域に根付いた活動を行ってきた。
麻生フィルハーモニー管弦楽団は、1983年に発足。創立時には、地元のアマチュア演奏家やプロの演奏家が尽力し、当初は約150人の団員が集結した。創立時から在籍し現在、同楽団の団長を務める横須賀朝子さんは「麻生市民館ができるという話が持ち上がってから、音楽や芸術に興味の深い住民たちの手で本格的な音楽ホールをつくろうと署名活動を行った。ホールで行うものとしても市民館の完成に先がけて自分たちでアマチュアオーケストラをつくろうと立ち上がった」と振り返る。
平日は団員それぞれが仕事や家事をし、日曜日に練習を行っている。現在も団員は100人以上。大学生から70代までと年齢層は幅広く、麻生区やその近隣、遠方からも通う在籍者もいる。創立以来、年2回の定期演奏会と麻生音楽祭のファミリーコンサートへの参加を中心に活動し、最近では4年に1度の「かわさき市民第九コンサート」や夏の「ミューザ川崎市民交響楽祭」など活動の幅を広げている。音楽監督や常任指揮者は置かず、演奏会ごとにプロオーケストラの指揮者に依頼し、指導を受けてきた。1996年には川崎市文化賞を受賞している。横須賀団長は「歴史と伝統を守りつつ、次につながるものをつくっていかなければならない」と話している。
節目の年に名曲を
11月3日に行われる記念コンサートでは、同楽団が発足時に披露演奏会で演奏したドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」や、新たなチャレンジとするR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」が披露される。横島勝人指揮。時間は午後2時開場、午後2時半開演。チケットは有料。
詳細・問合せは横須賀さん(【電話】044・955・1953)まで。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|