30日に首都圏の会場で開催される「第92回全国高等学校サッカー選手権大会」に区内栗木の桐光学園が神奈川県代表として出場する。3年連続8回目となる今大会は、県勢悲願の初優勝を目指す。
「悔しさしか残っていない」
過去の選手権は中村俊輔選手(現・横浜F・マリノス)を擁した第77回大会の準優勝や前回の91回大会でベスト4に進出している同校。前回大会はコーチとしてチームを支え、今年4月から指揮をとる鈴木勝大監督は「前回大会のベスト4は嬉しさよりも日本一になれなかったという悔しさしか残らなかった。今年は日本一を目標に掲げやってきた」と話す。全員がハードワークし「日本一攻守の切り替えが早いチーム」をコンセプトにしてきた。
今年からはユース世代の最高峰リーグ「高円宮U-18プレミアリーグ」に参戦。Jリーグのユースチームや全国の強豪としのぎをけずり、チーム力を高めてきた。「うまくいくこともあれば、試合で失敗することもあった。課題を克服することでチームとして力がついてきた」と鈴木監督は振り返る。選手権にむけては「まずは1月2日の初戦で自分たちのサッカーができるように準備していきたい」と一戦必勝で挑む。
「あいつと一緒に日本一を」
桐光学園には特別な背番号がある。「19番」。今年の夏に病気のため急死したチームメートの大西健太さんがつけていた番号だ。長津大裕キャプテンは「あいつと一緒に戦い、チーム全員で日本一になりたい。みんな口には出さないけど、全員がそう思っている」と話す。
誰かのためにプレーするチームは強い――。前回大会では、勇退する監督のためにとプレーし団結した宮崎県代表の鵬翔高校が全国の頂点にたった。長津キャプテンは「今大会は自分たちがあいつのためにプレーして、優勝を勝ち取りたい」と決意を語る。
初戦は1月2日三ツ沢球技場
同校の初戦は1月2日、ニッパツ三ツ沢球技場で高知県代表の高知商業と対戦する。鈴木監督は「麻生区、神奈川県代表として、地域の子どもたちが将来『桐光でサッカーがしたい』と思えるようなサッカーをしていきたい。強い気持ちを持って日本一を勝ち取りたい」と話している。
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