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麻生区版 公開:2015年5月8日 エリアトップへ

白山に児童図書館 開所 地元篤志家の意志引継ぐ

文化

公開:2015年5月8日

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米倉由布子さん(右)と吉澤登子さん(左)
米倉由布子さん(右)と吉澤登子さん(左)

 区内白山にある総合児童福祉施設「白山愛児園」と特別養護老人ホーム「ラスール麻生」にある地域交流スペースに「白山子ども図書館 ほんの森」が先ごろオープンした。閲覧できる絵本や児童書約8千冊は2012年に惜しまれながら閉館した「私設ゆりがおか児童図書館」から引き継いだ本たちだ。

 毎週火曜の午前10時30分から午後1時30分と第2、4土曜の午後1時30分から3時30分、愛児園内にオープンするほんの森(ラスールは閲覧書籍のみ常設)。3月末に本の貸出をスタートさせてから1カ月が経ち、約160人が訪れた。運営する「虹の会」の代表、吉澤登子(のぶこ)さん(71)=東百合丘在住=と副代表の米倉由布子さん(56)=王禅寺在住=は「まだ人数的には多くないが常連さん親子4世代で来てくれたりと、世代を超えた交流の場がまた出来つつあるのが嬉しい」と口をそろえる。

 2人はかつて東百合丘にあった私設ゆりがおか児童図書館の運営を手伝っていたボランティアメンバー。同館は創設者の渋谷益左右(えきぞう)さんが1976年、私財を投じて開館させた施設。書籍の貸し出しや本にまつわる様々なイベントを通じて、子どもたちや地域住民に愛されたスペースだったが、渋谷さんが亡くなり、建物の老朽化が進んだことなどから惜しまれつつ2012年3月に閉館した。

 吉澤さんや米倉さんら私設図書館に関わったメンバーは蔵書の整理などを行いながら、本の楽しさを伝え、地域の子どもたちへ良質な本を届ける図書館活動を続けようと新たな可能性を模索。地域や行政などと協議を進め、旧白山中学校跡地に計画が進められていた児童福祉施設と特養ホームに設けられた地域交流スペースでの開所にこぎ着けた。

いつでも誰でもほっこり

 米倉さんは「本を手渡したり読み聞かせを行ったりする交流はこれからも大切にしたい。地域の方々がふらっと来て頂いたり、子どもたちが放課後に立ち寄ることの出来る『いつでも誰でもほっこりできる場所』にしていきたいです」と話す。ほんの森に関する問合せは虹の会・米倉さん【携帯電話】090・4128・5647かHP(http://honnomori.webcrow.jp/)へ。

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