7月12日に福島県へ「DCU被災地復興支援活動」に赴く学生リーダー 堤見 彩香さん 田園調布学園大学 3年
「心の復興」願い被災地へ
○…田園調布学園大学(麻生区東百合丘)の有志学生ら約20人が、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県いわき市を訪れ、復興支援活動を行うボランティア団体の学生リーダーに昨年10月に就いた。震災の翌月から同大の講師や学生らが始めた活動は7月12日の訪問で11回目を迎える。「被災者を元気づけることと、地域の人同士が繋がりをより深めるサポートを少しでもできれば」。被災者の話を聞き、仮設住宅や災害公営住宅で子どもや高齢者向けにイベント、遊び、制作活動などの「縁日」を企画から行う。
〇…東日本大震災は16歳の時に体験した。アーティストのライブを観に日本武道館へ行き、開演を待っているところだった。「ここまで大きな災害を体験したことはなかった」と、親子で連絡が取れなくなり、帰宅困難者となった自身の体験を語る。「それまでは大きな震災が起きてもどこか他人事だったが、東日本大震災をきっかけに、私に何かできることはないか考えるようになった」。被災地への支援活動を行っていることを知り、田園調布学園大への進学を決めた。
〇…子ども未来学科で保育を学びに、生まれ育った横浜市から現在も通学する。12歳年下の弟を幼稚園へ送り迎えしていた頃、「子どもの成長に関われる幼稚園の先生や保育士に憧れた」と夢を語る。10年間、バンドなどで打楽器を演奏しているという一面も。「打楽器は音楽の基礎となる引き立て役」と支援活動と同様、屋台骨を支える。
〇…「目に見える復興は進んできているが、被災した方々の心の傷は深い」と「心の復興」を願う。これまでの活動の中で他のメンバーが地元の子どもと遊んでいると、ふとした瞬間に「また津波で家が流されちゃうかな」と惨劇を思い出してしまう子もいたという。「被災地ではまだまだ問題が山積み。忘れられてしまうことが一番怖い」と活動の発信も目指していく。
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