日本映画大学(麻生区万福寺)の校長などを務めた故・今村昌平監督の功績を改めて検証する記念企画が8月20日(土)に市アートセンターで行われる。今村さんが残した教育成果として、現在活躍する同大出身者の卒業制作映画6本が上映される。
「今村昌平のもう一つの遺産『日本映画学校・卒業制作傑作選』」は、日本映画大の前身校である横浜放送映画専門学院を創立した今村監督の生誕90年、没後10年を記念して開催される。「次の世代を担う、新しい”映画人”を育てる」という同大の建学精神を、卒業制作映画を通して検証しようというものだ。
上映されるのは、東京国際映画祭などでの受賞作を持つドキュメンタリー作家の松江哲明監督の「あんにょんキムチ」や国内外の映画祭での正式招待作を作り上げている中野量太監督の「バンザイ人生まっ赤っ赤。」など6作品。
同大の佐藤忠男学長は「今回上映する作品の監督たちは今村昌平の孫弟子たちとも言える。今年で没後10年になる今村監督の遺産として、実は映画人育成という大仕事もあり、学生たちの卒業制作には実り多い作品も多い。この上映が追悼事業となれば」と話す。
上映作とスケジュールは「熊笹の遺言」(今田哲史監督、午前10時〜、上映後にトークあり)、「あんにょんキムチ」(松江監督、正午〜)、「バンザイ人生まっ赤っ赤。」(中野監督、午後1時20分〜、上映後にトークあり)、「青〜chong〜」(李相日監督、3時45分〜)、「ファザーレス 父なき時代」(茂野良弥監督、5時10分〜)、「トシ君が生まれた日」(吉川光監督、6時40分〜)。料金は1作品500円(各回完全入替制)で午前9時から受付で販売。催しに関する詳細は市アートセンター(【電話】044・955・0107)へ。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|