神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2017年10月20日 エリアトップへ

川崎市補正予算 食育推進に987万円 国の補助523万円活用へ

政治

公開:2017年10月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

 都市農業を生かした食育を推進しようと、川崎市は農林水産省による補助金制度の活用を見込み、9月補正予算で農林業振興費に約771万円、教育費に216万円の計987万円を計上。今月6日、市議会で可決された。地産地消や地域食文化の啓発を促し、今年度中に5事業に着手していく方針だ。

 農水省の「地域の魅力再発見食育推進事業」は都道府県や市町村の食育活動を支援する制度で、川崎市は補正予算のうち約523万円を申請中。交付決定は10月下旬に発表される予定だ。

 市は農林業振興費として、約8891万円に補正予算を加えた約9663万円を見込んでいる。食育の推進として計上した987万円の内訳は園芸振興対策事業費413万円、地産地消推進事業費358万円、食育推進事業費216万円。補助金を活用し、食育推進事業の拡充を図る。

講習、料理教室を企画

 年度内の取り組みとして、市は市民向けの5つの新規事業を検討。園芸振興対策事業では地場産野菜への興味、関心を高め、農家と交流する「親子向け地場産野菜の栽培講習会」を開く。

 地産地消推進事業として、郷土料理や地元食文化を次世代に伝える「食文化の継承をテーマとしたシンポジウム」の開催や、地元農産物を活用した「レシピ集」を作成する。食育推進事業では、「保護者向けの食に関する講演」の実施や、民間事業者による「地場産野菜を活用した料理教室」などを計画している。

 農水省では、これまでも食育推進に関する補助制度を実施してきたが、川崎市が活用するのは今回が初めて。市担当者は「食育を推進することで、市内産農産物の周知や地産地消を促し、都市農業活性化の追い風になれば」と話す。

 これを受け、多摩区で農家を営む菅のらぼう保存会の高橋孝次会長は「地場産野菜を広く知ってもらうことは、川崎の伝統野菜を守っていくことにもつながる。地元で消費者が増えることは農家にとっても嬉しいこと。活力にもなるのでは」と期待を寄せる。

麻生区版のトップニュース最新6

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

区境ハイクで魅力を発信

市制100周年記念事業

区境ハイクで魅力を発信

171人参加も「課題山積み」

3月8日

川崎舞台にアニメで注目

5人組ガールズバンド

川崎舞台にアニメで注目

3月、初の単独ライブ

3月8日

アートギャラリーを新設

新百合丘オーパ

アートギャラリーを新設

全ての人に表現の場提供

3月1日

資源活用、魅力発信へ

麻生区予算案

資源活用、魅力発信へ

総額10億円超を計上

3月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook