担いで、片足を上げて、回して ずっしり岩の花山車
真鶴町の岩で14日、地域の若者たちが伝統の「花山車」を回した。60年以上前から行われていたが中断、30年ほど前に有志が伝統行事を復活させた。屈強な若者が花山車を家々の玄関前で担ぎ、祝い事の「七五三」にちなみ、7回足を上げて、7回転させる。5回、3回と同様に繰り返すのがしきたり。重さは飾りを入れて90キロほどで、担ぎ手が黒い芯の柱を落とすと、ドシンと地面が割れんばかりに響く。
果たして腰は大丈夫なのか。花山車を持ち上げた朝倉甚さん(32)は、汗で顔を光らせながら「サラシを巻いてっから大丈夫」。今回は花山車保存会の若者25人が参加、6月から松の木を載せて回すなど特訓を重ねたという。