小涌園が観光復興支援 大島椿で温まって
昨年秋の台風で大きな被害を受けた伊豆大島を応援する「椿風呂」が、19日ユネッサンにオープンした。
大島は箱根駅伝の出場チームが最終調整のために訪れる場所。藤田観光(株)も2000年までの43年間「大島小涌園」を運営した縁があり「島への恩を感じていた。何かできないか社内で話し合った」(瀬川章社長)。 現在ホテルではランチブッフェに明日葉を使った天ぷらなど大島名産メニューを加えており、大島椿油や椿炭のアメニティを備えた宿泊プランも用意した。
椿風呂のオープニングに立ち会ったミス大島・早川夏美さん(24)はボランティアとして土のう作りや民家の泥の除去にも加わったひとり。「災害の後、笑顔を見せていいのか正直悩んだけれど、暗い顔ではいけない。復興に向かわなくては」と微笑んだ。大島町では1月26日からの「椿まつり」を転機に基幹産業の立て直しを図ろうとしている。