梅原雄蔵さん、石巻のヒマワリ配布 「思い出してほしい」
被災地ボランティアを続ける梅原雄蔵さん(66・湯河原町土肥)が17日、ヒマワリの苗をJAかながわ西湘湯河原支店前で配った。震災の年に石巻市から持ち帰った種を泉地区の畑で育てたもので、配布は今年で2回目。「被災地の現状を伝えたい」と店舗の壁には撮りためた現地の写真を並べ、苗を受け取りに訪れた親子などが見入った。梅原さんは今年も1月から4月まで南三陸町や気仙沼市でボランティア活動に加わった。これまでがれきの片づけなどに参加したが、最近はワカメ収穫やシイタケ栽培の手伝いなど、生活支援がほとんど。住宅地を高台に移す工事が行われ、仮設住まいの人が多いという。 この日は150個の苗を配ったが、現在も希望者に配布している(【携帯電話】090・4133・2929)。「みんなで義援金とか助け合いとか、最近はそんな話が出て来なくなった。少しでも被災地を思い出してもらえたら」と胸の内を語った。