箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年12月18日
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今夏で横浜高校硬式野球部の監督を勇退した渡辺元智さん(71)の講演会が6日、小田原の生涯学習センターけやきで開催された。
自身の高校野球の監督生活50年を「光陰矢のごとし」と語り、講演をスタートさせた渡辺さん。故郷の松田町で過ごした少年時代や50年前に同高の硬式野球部監督に就任した当時のエピソードを披露した。
なかでも「田んぼでした三角ベースから野球人生が始まった」「横浜高校のグラウンドには監督就任当時照明もなく、石灰をボールにつけて月明かりの中、ボールを追った」と続々と飛び出す秘話に、会場に訪れた280人の参加者は終始聞き入っていた。
また旭丘高、小田原高の野球部員の学生には、技術のアドバイスをはじめ、自身が教え子にグラウンドで伝え続けた「目標がその日その日を支配する。やがて人生の勝利者になれ」という言葉を交え、前向きに夢を持って努力し続けることの大切さを訴えた。
講演の終わりには「小田原も故郷の松田町と同じくらい懐かしみのある場所。ぜひ小田原から甲子園に」とエールを送った。