箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年10月7日
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湯河原沖2キロの海上で、21日に海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦「いずも」(全長248m)が停泊し、冨田幸宏町長や真鶴の宇賀一章町長が見学した。訓練や広報の一環で湯河原沖に立ち寄ったもので、湯河原町出身の渡邉雄一司令(48)が案内した。
同艦は1年半前に就役したばかりで、母港は横須賀。哨戒ヘリなど9機を搭載できるほか、4千人分の輸送力があり、熊本地震の際には小樽から博多まで100人以上の自衛隊員や車両100台以上を運んだ。町長や町議たちは福浦港から小型船でいずもに乗船、渡邉司令の居室やブリッジ、手術室などを巡り、空母のような甲板を歩いて「島のよう」と目を丸くしていた。
湯中出身・渡邉さん第一護衛隊司令に
渡邉さんが自衛官を志したのは湯河原中時代。「人の役に立ちたい」と小田原高卒業後に防衛大に入学し、護衛艦「さわゆき」の艦長などを経て、今年7月から「いずも」など数隻が所属する第一護衛隊の司令に就任した。渡邉さんは故郷を前に「小さい頃ずっと泳いでいた海です。懐かしい」と目を細めていた。