障害児を育てながら、ダンサーや指導者として活躍する 梅澤 愛里さん 二ツ橋町在住 24歳
瀬谷から世界に
○…ビッグイベントへの出演やショーの主催など、ストリートダンサーとして活躍。昨年4月には瀬谷区に「STEP IN THE LIFE」ダンススクールを立ち上げ、指導者に。「大人しい子が元気にあいさつできるようになったり、子ども同士仲良くなっていくのを見て、改めて音楽やダンスの力を実感した」といい、「今年は大きなコンテストの入賞に向け、グッと伸びている」と成長を話す。
○…ストリートダンスを始めたのは、20歳の頃。それまではアイスホッケーやフラダンスなどに取り組み、器用さと負けず嫌いな性格で、結果を残してきた。ホッケーは高校時代、日本代表候補に。フラでは、名門チームで一握りしか選ばれないショーのメンバーにわずか半年で抜擢され、コンテストで日本一を獲得した。でも「自分を思い切り表現できる世界じゃない」。ヒップホップが好きで、ストリートダンスに転向。「本当に自分がやりたいものと出会えた」と、その道を一直線に駆け上がっている。
○…一歳の息子を育てる母。ダウン症を抱える息子は「色んなことに気付かせてくれる」。天使のような可愛さの一方、身体が弱く苦労も多いこと。子育てについてのすれ違いなどから夫とも別れた。「自分が頑張れば同じ悩みを持つ人の力になれる。いつか障害児にダンスを教え、成長を伝えていきたい」と意志は強い。
○…学生時代の活躍から当時は浮いた存在だったという。「自信を持てない子が多く、背中を押してあげたい。何度もチャレンジする気持ちを伝えたい」とあえて生まれ育った場所にスクールを開いた。目標は、世界で活躍するダンサーを育てること。幼稚園教諭や保育士の資格を持ち、スポーツマンだった経験などから、モチベーションや身体づくりまで指導する。社会貢献も主な目標の一つ。「障害者の理解啓発や、介護施設でショーをやってみたい」。ダンスを通じて思いを発信していく。
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