神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2012年4月19日 エリアトップへ

厚生労働大臣賞を受賞した焼肉大久園の店主 伊藤 久美子さん 瀬谷在住 76歳

公開:2012年4月19日

  • LINE
  • hatena

「ごちそう様」が聞きたくて

 ○…調理師制度功労者表彰として厚生労働大臣賞を受賞した。神奈川県調理師連合会や瀬谷区食品衛生協会の理事を歴任するなど20年以上に渡って貢献してきたことが評価された。表彰の話を聞いた時は「とんでもない」と恐縮し、断ろうかと考えたという。「最初は3カ月、半年でダメになってしまうと思っていた店ですよ。この賞は調理師会などの仕事を長年続けてきた結果、受賞できた。家族や友達からかけてもらうお祝いの言葉がくすぐったい感じ」とはにかむ。

 ○…焼肉屋一筋40年。主人の故忠男さんと一緒に始めた。創業から7年、店が軌道に乗り始め、借地を買い上げた時期に忠男さんが他界してしまう。「これからという時でしたので、頭が真っ白になってしまった」と振り返る。失意の中、支えてくれたのは周囲の人たち。「色々考えてもしょうがないから閉めておかないで、店を開けなさい」という後押しを受けて以来、家族に支えられながらがむしゃらになって続けてきた。

 ○…大切にしてきたのは、利用者の気持ちが安らげる場作り。利用客からの「楽しかった、ごちそう様」を聞くため、創業以来継ぎ足してきた自家製のタレとともに今日も店に立つ。毎日を忙しく過ごすが、時間があれば友人と一緒にバスに乗って食べ物巡りに出かける行動派。ほかにはカラオケを少々。月2回ほど大月みやこや藤あや子に変身する。「たまにおいしいものを少しずつ食べたり、自分のために時間を使うことが大事」と息抜きの時間も大切にする。

 ○…一つのことを長年続けるコツは「小さな目標を一つひとつクリアすること」。何年後にこれをしよう、夫の13回忌には墓を建てようなど目標を地道に達成してきた。今後の目標は「最低でもあと10年はお店を続けていきたい」。体が動く限りは店に立つ決意を見せるが、話す瞳の奥では10年後のさらに先の未来まで見据えているような気がした。
 

瀬谷区版の人物風土記最新6

横山 悟さん

「横浜隼人高校×ぽかぽかプラザ活性化プロジェクト」の取りまとめを担う

横山 悟さん

三ツ境在勤 62歳

3月28日

牟田 茂男さん

福島第一原発事故を題材に、絵本の原画展を開催している

牟田 茂男さん

旭区善部町在住 73歳

3月21日

石坂 幸子(こうこ)さん

創立40周年記念コンサートを開く、女声合唱団「せやあじさいコーラス」の代表を務める

石坂 幸子(こうこ)さん

阿久和南在住 86歳

3月14日

菅原 美穂さん

横濱花博連絡協議会の副会長を務め、マスコットのブンブンをデザインした

菅原 美穂さん

下瀬谷在住 38歳

3月7日

阿久津 修さん

厚生労働大臣表彰を受けた瀬谷北部地区民生委員児童委員協議会の会長を務める

阿久津 修さん

上瀬谷町在住 73歳

2月29日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市南区在住 59歳

2月22日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook