民謡歌手として活躍する 清野 明子さん 本郷在住 40歳
底抜けに明るい民謡の歌姫
○…初舞台は2歳半のとき。その記憶はほとんどないという。覚えているのは、大好きだった祖父がお風呂で歌ってくれた民謡。出身地の花笠音頭を聞かせてくれ、それがとても嬉しかったという。「気づいたら民謡ばかり歌っていました。歌っているのが楽しかった。当時から完全に生活の一部でしたね」。今やCDデビューして、ラジオではおなじみの存在に。専門誌の表紙を飾るようにもなった。
○…ゆたか幼稚園、大門小、瀬谷中と地元で生まれ育つ。子どもの頃は大会に出場するたびに優勝。神奈川県民謡協会主催の大会は5回も制覇した。「3年に一回しか出させてもらえないんですよ。13年かかりましたけどね」と笑うが、確かにスター不在で民謡人口の減少も叫ばれるが、どんな大会でも出れば優勝というのは快挙という他はない。24歳のときにEMIミュージックジャパンと専属契約。その後、日本民謡協会全国大会で優勝。内閣総理大臣賞を受賞するなど一躍脚光を浴びた。
○…民謡のルーツは東北地方。師匠のいる秋田には定期的に通う。「民謡の後継者が少ない。私ができるだけ伝承していきたい」。東北とは縁が深いだけに、震災にはことのほか心を痛めた。「子どもたちが笑顔になるように」と、どんなに忙しくても、小中学校の民謡講習会の講師は続けている。また、どんなに忙しくても会社勤めはやめない。「民謡活動に理解をいただき、よくしてもらっています」。自らが活動できることに対して感謝の気持ちを忘れたことはない。
○…底抜けに明るい性格。「明子という名の通りで、昔から変わらない」と笑う。「いい人募集中って書いてもらえるんですか。嬉し〜い」。自然と周囲の雰囲気も明るくしてくれる。諏訪社の例大祭では、ステージが毎年恒例に。「声をかけていただければ、地元でもっと活動したい」というものの、全国を飛び回るスケジュールは超ハードだ。
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