瀬谷少年補導員連絡会会長を務める 小林 浩さん 三ツ境在住 56歳
見守る姿勢に妥協なし
○…瀬谷少年補導員連絡会で子どもたちを見守り続けて14年。今年度から会長に抜擢された。県警本部と連携しながら青少年の健全育成に取り組む。「道を逸れないように見守るのが役目。話す時は彼らと同じ目線で。大人がもっと声をかける社会になることも必要」。その姿勢は終始一貫。親から継いだ三ツ境自動車教習所を運営し、「地域の交通安全センター」として、街を見守る拠点をめざす。
〇…旭区鶴ヶ峰に生まれ、少年時代は山や田畑でわんぱくぶりを発揮。「巨人の星」や「柔道一直線」に夢中になった。新設の旭高校に2期生で入学すると、ラグビー部、野球部、柔道部の立ち上げに参加。高2からはバレー部で汗を流した。大人になって始めたテニスは母校のコーチとして指導するまでになり、15年が経った。「陽射しを浴びるからこんなに黒くなっちゃって」と笑うが、「好きなことを教えられて嬉しい。部員と過ごす夏合宿は自分にとって唯一の夏休み」と充実した表情で語る。
〇…「車を見るのが楽しくて、休日はしょっちゅう修理工場に行っていた」。大学は文系学部で学ぶも、自動車や機械への興味は変わらず、30代前半で父親が始めた自動車教習所の2代目となった。警察や消防署員の運転指導や訓練場所の提供、企業や学校の安全運転講習などを引き受け、青少年の補導・指導にも携わるように。「まずは挨拶から入る。7割くらいは補導員手帳を見せず、『こんな時間にどうしたの』と普通に話しかける。大人として当たり前のこと」。長年見回っていると顔見知りも増え、「高校生になって免許を取りに来てくれる子もいる」と嬉しさを滲ませる。
〇…楽しみの一つはツーリング。特に冬は最適だといい、知人に乗り方を教えながら伊豆や奥多摩を走ることも。いつの間にか人に”教える”ことが増え、「忙しいけど充実している」。安心・安全な街づくりのため、妥協なく目を光らせる。
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