第6回クイーンズカップのウェディングブーケ部門で準優勝に輝いた 石川 すみえさん 下瀬谷在住
花で自由に、思いを表現
○…「花のアレンジはこれが正解、というのがなく自由。頭の中で思ったことを表現できるのが本当に楽しい」。コンテスト第1回目から参加し、2013年に続き2度目の準優勝。テーマの「Passion」をそのまま表すのではなく、バラなどを盛り込んで個性的に仕上げた。「自分の好きなように、思うまま作っていったらこうなった」。作品を眺めながら、充実した表情を浮かべる。
〇…「友だちにくっついているような、引っ込み思案」だった子ども時代。花への思いはそれほど特別なものではなかったが、転機が訪れたのは20代半ば。通勤途中にあった花屋の店先でふと足が止まった。「シンプルな飾り付けで、こんな色合いもあるんだ」。求人募集はなかったが、後悔はしたくないと、履歴書片手に飛び込んだ。ウェディングブーケを専門に扱うその店で約5年間、一からデザインを勉強。業界誌で現在の勤務先である「フローリスト香風苑」を知り、生まれ育った瀬谷で働こうと、再び門を叩いた。
〇…コンテストや講座などで、人に見られながら花のアレンジを行うことも多い。それでも「緊張するというより、意外と楽しめる。スポットライトが当たってスイッチが入るような感じ」と笑顔で話す。公益社団法人日本フラワーデザイナー協会本部講師として、季節のトレンドカラーを決める「花ファッション委員会」に所属。数年前には日本代表として、ニュージーランドでデモンストレーションや講習会を行い、「仕草が日本人らしいねと現地の人から言われたことが印象的。国によって色使いや飾り方も全く違う。もっと他の国にも行ってみたくなった」と興味は尽きない。
〇…リフレッシュ法の一つは車での遠出。最近は友人を訪ねて栃木への道のりを楽しんだ。「経験できる時に挑戦したいし、もっとオリジナルのものを作りたい。フラワーデザインには先がある」と目を輝かせた。
|
|
|
|
|
|