瀬谷区薬剤師会の会長を務める 尾崎 春生さん 相模原市在住 61歳
地域と歩む薬局目指して
○…薬剤師会の活動は多岐に渡る。休日診療所や夜間救急センターへの出動、学校薬剤師としての活動のほか、プールの水質検査、区内の各医師会などとともに災害時の医療訓練なども行う。瀬谷区は約40の薬局が会員となり、若い世代も増えてきた。「事務局がなく大変なこともあるが、皆協力的でありがたい」と周囲への感謝を口にした。
〇…出身は千葉県松戸市。母親が看護師だったこともあり、医療や薬に早くから興味を抱いた。小学校時代の夢は化学者。その思いのまま、中学では化学部へ入部した。大学は薬学部に進学。薬剤師の勉強に励む一方で、旅行研究会で青春を謳歌。「各地のユースホステルを使い、よく長旅をしていた。その頃を含めると、北から南まで、四国以外は行ったね」と笑顔で振り返る。卒業後、最初に務めたのは薬の問屋。それ以降は病院などへの転職を経験し、薬剤師としてのキャリアを積んできた。
〇…現在、富士見通りの横浜薬局で管理薬剤師を務める。ここでの勤務は2度目。子どもがまだ幼かった33年前、下瀬谷に6年間住み、横浜薬局で勤務していた。「当時から瀬谷区の薬剤師会に入り、ずっとお世話になっていた」。バイクで区内を走っていると、住んでいた頃の懐かしい記憶が戻ってくるという。薬局には、日頃から地域の人がよく訪れる。顔見知りの人とは自然と会話も弾む。薬の飲み合わせについてアドバイスしたり、お薬手帳の携帯を呼び掛けたりと、「地域のかかりつけ薬局としての意識がある。患者さんが相談しやすい環境づくりを心がけたい」
〇…現在、薬剤師会が力を入れている分野の一つが在宅医療だといい、今年7月には初の在宅医療研修会を実施した。しかし、通常業務と並行しての在宅訪問は、充分な理解には至っていない。「2025年の超高齢化社会を見据え、しっかり取り組んでいきたい」と今後への思いを語った。
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