阿久和地区センターで12月5日、スチールパンの演奏を披露する 相澤 彩絵さん 阿久和西在住 23歳
尽きぬ音楽探求心
○…ドラム缶で作られた楽器・スチールパン。「体の内側から踊りたくなるような音」に魅せられ、いつしかそれは音楽の相棒に。最近は瀬谷で演奏する機会も増え、12月5日には阿久和地区センターで演奏する。「地元でやれるのは楽しい。普段より緊張するけれど」と笑顔が覗く。「珍しくて面白い楽器」で終わるのではなく、その先へ。楽器の魅力をより浸透させたいと、意欲が溢れる。
〇…3歳からピアノ、原小ではトランペットを経験。原中時代に先輩の推薦で打楽器の道へ進むと、横浜隼人高校吹奏楽部でも熱心に取り組むほど夢中になった。ある時顧問から「やめるのはもったいない」と音大進学を勧められたが、演奏家の道は想定外。悩んだが、両親に背中を押され「自分には向き合える音楽がある」と洗足学園音楽大学へ。入学前のコンサートで初めて見たスチールパンに衝撃を受け、サークルにも加入。「大学4年間は大変だったけど濃い時間だった。自分の音楽性も見つめられた」と充実した表情を見せる。
〇…幼い頃から慣れ親しんできた瀬谷の町。最近犬の散歩をするようになったことで、新たに気付くことも増えたという。「古いものと新しいものが合わさっているのが瀬谷。好きな町」。活動が充実してきた今、家族の理解と協力に感謝する日々だ。音楽を通した新たな出会いも増え、「人のつながり、それしかない」と思いを込める。
〇…現在は、大学時代の仲間6人のバンドでライブを行う。時には路上でも。小学校のオーケストラ講師や演奏会の裏方などをこなしつつ、来年2月の留学に向け、目下準備中だ。スチールパンの本場、目指すはカリブ海のトリニダード・トバゴ。「いつか行きたいと思っていた。すごく楽しみ。現地で揉まれ、たくさん吸収したい」。将来の夢や目標は一つ二つで収まらない。いつか自分のバンドを持ち、自分の曲を響かせたい。音楽探求の旅は続く。
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