JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会の高校男子60kg未満の部で3位になった 小川 侑大(ゆうだい)さん 横浜隼人高校 2年
親子で歩む頂点への道
○…突きや蹴りなどの技を実際に当てる直接打撃制のフルコンタクト空手。このほど「カラテ甲子園」とも呼ばれる全国大会で3位入賞を果たした。自己最高の結果について「気持ちで負けなかったことが大きな理由」と自己分析。しかし表彰台でトロフィーを手にした時、込み上げてきたのは悔しさだった。全国大会の常連で、目指していたのはもちろん優勝。喜びに浸るのではなく、この手ごたえをさらなる飛躍につなげようと、その目は既に先を見据えている。
○…172cm、59kgの体格は、学生服の上からみれば普通の高校生。しかし、ひとたび道着に袖を通すと、表情は一変。鍛え上げた身体のたくましさがにじみ出る。大和市にある道場に5歳で通い始め、以来、毎日のようにハードな稽古にまっしぐら。当初は泣くほど怖かったというが、練習で試している技が試合で決まった時の喜びが自身をまた、練習へと向かわせる。「今、ハマっているのはヴァレリーキック。かかとを腿に当てる技で――」と話す姿は生き生きとしている。
○…泉区新橋町在住。高校の授業が終わると、まず手にするのは、ワイン色のギターケース。何事にも好奇心旺盛なタイプ。学校では1年生のころから軽音部に所属し、ギターを担当している。練習しているのは「ONE OK ROCK」や「KANA―BOON」など、今流行りの人気バンドの曲。文化祭の後夜祭でも演奏を披露し、会場を盛り上げたそう。
○…空手を始めるきっかけとなった父は、過去最高の成績を喜んでくれた。「褒めてくれて。嬉しかったみたいです」と照れ臭そうに話す。熱心に応援してくれる父は、ボランティアで指導員も務めている。そんな父の指導は、自宅でも。小5の弟ともに自宅前の道路を「道場」に夜な夜な稽古をしているという。目指すのは次こそ全国一。今日もストイックに努力を積み重ねていく。
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