4月15日にウォーキングイベントを開くせや・ガイドの会の代表を務める 鈴木 正志(ただし)さん 東野在住
新たな魅力、追い求め
○…瀬谷区と近隣の名所・旧跡を巡るイベントや、季節ごとの見所を取り上げる情報誌を通じて、瀬谷の魅力を区民に発信している「せや・ガイドの会」。区生涯学級講座の参加者有志によって設立された「瀬谷探訪の会」と「わがまち瀬谷」が統合した団体で、今年で活動17年目を迎える。会員と知恵やアイデアを出し合いながら行事を企画し、情報誌を編集してきた。「普段は気付かないようなところに目を向けることが大事です。街の新たな見所を発見して、多くの人に伝えたい」――。その一心で取り組み、気付けば年月を重ねていた。
〇…およそ30年にわたり、自動車のパーツを製造する会社で働いた。現役当時は「仕事一筋」の生活を送り、地域社会とは接点を持たずに生きていたという。「恥ずかしながら、地元のことを全く知らなかった」。定年退職後、「やることが無くて」と参加した生涯学級講座をきっかけに人生が一変。同会での活動によって、瀬谷の歴史や文化に詳しくなり、地域での人脈も広がった。「馬鹿を言い合える」と表現する仲間たちは大きな財産だ。
〇…生まれは東京で、35年ほど前に瀬谷に移り住む。今は妻と息子、そして愛犬・ルーナと暮らす。「我が家はルーナが一番偉い。小型犬だけど番犬としても頑張っていますよ」と目を細める。年1回の楽しみが、イタリアで暮らす娘夫婦の孫と会うこと。夏休みを利用して日本に滞在するそうで、その成長ぶりを見ることが待ち遠しいという。
〇…年初に必ず巡る「八福神」をはじめ、瀬谷には魅力的なスポットが点在している。今は、明治から大正にかけて本郷や阿久和で盛んだった養蚕業に着目しており、イベントに活かせないか思案中。また、会員の高齢化が進むなかで、後進の育成も大きな課題だという。「瀬谷の魅力発掘」という目標のため、若い世代の参画促進に意欲を見せている。
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