横浜瀬谷ロータリークラブの新会長に7月1日付で就任した 久松 紘一さん 阿久和西在住 77歳
先人の実績、未来の糧に
○…1970年に発足した奉仕団体・横浜瀬谷ロータリークラブには現在、多職種の経営者など29人が所属。駅での図書貸し出しサービス「せやまる文庫」、瀬谷フェスティバルでの動物ふれあい祭りといった活動を展開している。新会長として掲げるのは「故きを温ね新しきを知る」。クラブの先人が築き上げた実績を今一度再考し、新しいものを生み出す原動力にする考えだ。
○…RCに入会したのは2002年。これまでに特に注力したという事業が、動物ふれあい祭り。自身が獣医師ということもあり、獣医師会などの協力を受けて10年以上前にスタートさせた。「動物との触れ合いを通じて命の大切さを学んで欲しい」――。羊や犬などが揃う祭りは子どもに大人気で、1日で延べ1000人以上が訪れるとか。「毎年来ている子が大きくなって。楽しみにしてくれている人が多いと思います」と目を細める。
○…東京生まれ。50年ほど前に瀬谷に移り住み、久松動物病院を開いた。獣医師としての信条は、病気で苦しむ動物の治療だけでなく、飼い主の心もケアすること。「小さい時に飼い犬が伝染病に罹ってしまい、獣医師から『これは駄目だ』と簡単に言われて傷ついたことがあるんです。今でもよく、覚えています」。自身の体験から、家族とも言える動物の尊さと、喪(うしな)うことの悲しさを今も噛みしめている。
○…入会しなければ出会えなかっただろう異業種の人々との交流が、RCで得た大きな財産。今年度の重点事業にも会員相互の親睦を挙げる。さらには、獣医師ならではの視点として会員の「健康」にも着目。「医療に携わるメンバーに講演してもらったり。みんなが心身共に健康でいられるように取り組みます」と穏やかな表情で話した。
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