9月24日に演奏会を行う瀬谷三曲会の会長を務める 長濱 知洋さん 区内瀬谷在住 71歳
和楽器の音を楽しんで
○…「三曲」とは、箏、三絃、尺八の3種類の和楽器による音楽のこと。自身は尺八奏者として、長年演奏を続けている。区内の愛好家が集まって発足した瀬谷三曲会では、1990年以来欠かさず定期演奏会を続けてきた。9月24日は28回目の演奏会を予定。「一年間、この華々しい舞台に出るという目標に向けて会員一同頑張っています」。会長となり7年目の今年は、「去年より曲数が増えました。皆のやる気の表れです」と期待を込める。
○…尺八より先に興味を持ったのは箏だった。大学時代、ふと耳にした邦楽曲が「とてもしっくりきた」。卒業し飼料会社で働く中で、「仕事以外に一生続けられる趣味を持ちたい」と、憧れの箏曲家・宮城道雄氏を思い出し箏をやろうと考えたが、当時習っているのは大半が女性だった。「切り替えて、尺八を教えて下さいと新聞に投書したら、4、5件連絡が来たんです」と笑う。24歳から始め、流派の一つである都山流の師範資格を取得。勉強会に顔を出すなど技術向上に励む。
○…生まれは京都府。会社員時代に各地へ転勤し環境の変化を経験するも、趣味の尺八を続けたいという気持ちは変わらなかった。三曲会への入会は47歳の頃。当時は20人以上いた会員も11人になり、高齢化も進む。「自分も体力が無くなってきて、今後どうするべきか答えは出ていません」としながら、「良い雰囲気の会でありたい。皆に楽しんでもらうのが一番です」と思いを語る。
○…三曲会では演奏会などのほか、区内の福祉施設などを訪問し、演奏のボランティアも行っている。「懐かしい曲には反応が返ってきて嬉しいですね」と地域での交流にも積極的。和楽器の音の魅力、曲の魅力を届けようと、楽しみながら活動を続けている。
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