12月15日に瀬谷公会堂で開かれる「第九メモリアルコンサート」の区民合唱団団長 月野 浩さん 橋戸在住 57歳
未来に響くハーモニーを
○…瀬谷区制50周年を機に、結成された区民合唱団。区民参加型による第九の合唱は区制20周年とその翌年に行われ、およそ30年ぶりとなる。最初は主催の“音楽のまちSEYA”実行委員会の事務局長として合唱団に参加していたが、同委員会のメンバーなどから団長の依頼があり、引き受けた。「一人で人前に立つのは今でも苦手だけど、まとめていく存在は必要だから」。穏やかな表情で、100人以上の団員を見守る。
○…今年7月から始まった練習には、第九を歌うことや合唱自体が初めての人も多かった。オーケストラや同委員会の調整などの苦労はあったものの、全員で本番の
舞台に立てるようにと、常に団員への声掛けを心がけた。「一緒に頑張ろうと伝えていたら、いつの間にか自分にも声を掛けてもらうようになりました」と笑う。
○…鹿児島県出身。合唱との出会いは、高校の選択授業で音楽を選んだことだった。人と息を合わせてハーモニーを生み出す合唱に魅力を感じ、就職した会社でも合唱団に入り活動を続けている。「相手を思いやりながら歌うことでハーモニーが生まれる。心を通わしてできることだから世界平和につながると思っています」。約40年間続けながら掲げる思いには、お互いを尊重し合う心が込められている。
○…音楽で瀬谷区を盛り上げようと発足した同委員会にとって今回の活動は”はじめの一歩”だという。「自分たちの活動を通じて、未来を担う子どもたちに瀬谷区に住んでいて良かったと思ってもらいたい」と想いを募らせる。本番は団員全員で半年間の成果を見せると誓う。「未来への思いをくみ取りながら楽しんでほしい」--。本番の幕が上がり、区民のハーモニーが響く。
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