瀬谷消防署の署長に就任した 安平 博さん 二ツ橋町在勤 57歳
安全な街へチーム一丸
○…総勢144人の職員をまとめる瀬谷消防署長に4月1日付で就任した。区内で働くのは、下瀬谷消防出張所長を務めいてた頃から12年ぶり。「住民や消防団、事業所の防災意識が高い」という区において、火災・救急から地震・風水害まで体制を充実させていく。また、再開発が進む瀬谷駅南口や土地利用が検討される旧上瀬谷通信施設に言及し、「瀬谷区はこれから発展する街。どう変わるのかアンテナを高くしたい」とその移り変わりも注視する考えだ。
○…藤沢市の出身で、「人を助ける仕事がしたい」と横浜市消防へ。これまでに阪神・淡路大震災や伊豆大島で発生した大規模土砂災害の広域応援などに携わった。東日本大震災では、12消防本部29隊から成る県緊急消防援助隊(第1次)の隊長として福島県へ赴き、原発周辺から避難してきた人たちの広域搬送などに従事。「被災地を移動している時に、わざわざ家から出てお辞儀をしてくれた方がいた。とても心に残っています」と当時を振り返る。
○…家族は妻と2人の娘。散歩が好きで、コロナ禍の前は都内の歴史スポットなどを巡っていたそう。行動が制限されるなか、最近の息抜きというのが人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」。娘に勧められて始めたそうで、ゲーム内の島で虫を捕まえたり、植物に水をあげたりとスローライフを楽しむ。
○…就任挨拶で職員に呼びかけたのが、「チーム力」を発揮すること。そのためには、幅広い世代が揃う職員同士がお互いを認め、尊重し合うことが大事だと強調する。「私も署長に就任したばかり。今から1年後に、ともに成長を分かち合える職場にしていきたい」--。区民の安全・安心を支えるため、強固な組織を築いていく。
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