「区老連せや」の編集委員長を務める 竹中 広文さん 宮沢在住 76歳
「今更」を「まだまだ」に
○…瀬谷区老人クラブ連合会の広報誌「区老連せや」の編集委員長を2010年から務める。区内12地区の記事を偏りなく掲載させること、前向きにさせるような紙面づくりがモットー。「健康、奉仕、友愛の3つが最大のテーマ。高齢者の中には『今更〜』と思う人もいるので、そういう人を紙面を通して『まだまだ〜』と奮起させたい」と思いを語る。「起きた事を並べるのではなく、高齢者が何を思っているのかを伝えられたら」と紙面づくりに趣向を凝らす。
○…退職後から地域に目を向けるように。「健康のために」と始めたゲートボールが老人会との出会い。「頼まれたら断れなくって」と本人は謙遜するが、いつしかまとめ役も板についてきて2006年からは宮沢地区の老人会「つるかめ会」の代表に。会ではゲートボール、習字、サロンなどのほか、昨年からそば打ち体験も加えた。「新しいことを始めることで、地域の人たちとの新たな出会いや経験、楽しみが生まれると思うんです」。1人でも多く人を外に連れ出すという目的は広報紙面発行と同じだ。
○…「これだ」と思ったらその目標に向かって真っ直ぐ突き進む猪突猛進タイプ。高校生の時には文学部を自ら作って作品集を作ろうとしたり、同人誌を数冊発行するなど情熱を傾けたことも。退職してからは区内の歴史に興味を持つように。「自分もほとんど知らなかったけど、宮沢は特に昔のことがあまり知られていない。意外と歴史書が間違っていることもあるので、一つ一つ確認してます」とコツコツ地道な毎日だ。
○…童謡「ふるさと」の3番の歌詞がお気に入り。「『志を果たして いつの日か帰らん』の部分を見ると人としての志を何歳になっても果たそうという気になる」。現在進行中の「宮沢の歴史」については80歳までの完成を目標に編集中だ。常に志高く、後世に伝えるべく今日も探索を続ける。
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