瀬谷区防犯協会会長に就任した 諸橋 政治さん 三ツ境在住 78歳
仲間との「和」大事に
○…「和、なごみ。それが自分のモットー。我が強いのは合ってないんだ」と笑いながら語る。5月から瀬谷区防犯協会会長に就任。防犯指導員や、女性地域安全委員らに向け、「日頃の活動あってこそ」と感謝を口にする。瀬谷区は防犯意識が高い地域では、と一言。「区民の皆さんの意見や声をよく聞いて、活動に反映させられたら」と意気込んだ。
〇…出身は新潟県の旧栃尾市。実家は農家で、5人兄姉の末っ子として育った。豪雪地帯のため、4Km先の中学校へ通学する時は大人たちが「かんじき」を履いて平らな道を作るほど。「早めに商売を覚えた方が良い」という親の勧めで、中学卒業後15歳で横浜へ。親戚が営む、三ツ境の山沢衣料店で働き始めた。「人と話すのが面白かった。接客業が向いていたんだろうね。お客さんもよく来てくれたよ」。店舗が拡大し、その後店長に。同店で長年勤務しながら、商店街活動にも精力的に携わってきた。
〇…三ツ境の町に住み続け、その変化を目の当たりにしてきた。「商店街を作った時は、山を切り崩して。木の根っこがあるような状態だった」と当時の様子を鮮明に語る。1989年から三ツ境商工自治会長、04年からは三ツ境連合自治会長など、会長職を歴任。「周りのサポートがあるから続けられている。自分一人ではできないこと」と感謝を忘れない。防災訓練を行うための事務局を設置するなど、防災意識も高い地域。できる対策をしようと話し合いをするなど、「結束力がある地域。住みやすいところ」と町への愛情を滲ませる。
〇…会長としてさまざまな会合に顔を出す機会も多い。手帳やカレンダーに予定を書き込み把握する。楽しみは、仲間との「おいしいお酒」。日本酒を好んで飲み、中でもお気に入りは地元新潟の「景虎」だとか。「肝臓の調子も良いよ」と見せる笑顔に、活動の原動力を垣間見た。
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