「瀬谷の花と緑フォトコンテスト」で区長賞を受賞した 小島 輝夫さん 本郷在住 75歳
「人とは違う視点で」
○…「瀬谷は誇れる景色がある。花と緑が豊かな街」。瀬谷の魅力を写真で伝えるフォトコンテストで区長賞に輝いた。日頃は山岳写真が多いが、今回は日常的に目にする風景と虹を収めた作品となった。写真展で自らの写真が多くの人の目に触れたことについては「やりがいがある」と笑顔に。「体力や時間を費やして撮影したものが第3者の目に映り、感動を与えられていたら嬉しい」
○…東京都江東区生まれ。幼い頃、家族とともに東京大空襲を経験。当時の記憶は今でも色褪せることはない。小中学校の頃はクラブ活動で水泳に力を入れた。今もプールにはよく通い、自らノルマを課し1時間で2000mを泳ぐ。「山に登って写真を撮るためには体力がないと。健康な体が大事」と生き生き語る。
○…カメラ歴は50年ほど。「ブランクなく、ずっと続けている」。子どもの頃、カメラ好きの父親の姿を見て憧れていたが、当時は貴重なもの。ペンタックスのカメラを初めて手にしたのは二十歳の頃だった。山登りが好きだったことから、いつしか山岳写真を撮るように。会社に入り、結婚してからも撮影で各地を回り、「家内には頭が上がらないね」と苦笑する。国内は一人で回るが、スイスやイタリアなど、ヨーロッパの山を夫婦で巡る旅も楽しみの一つだ。海外で撮影する醍醐味を「街に溶け込むことができる」と表現。日本にはない景色を求め、カメラを持って旅に出る。
○…「暇ということがない。やりたいことはたくさんある」。集めた古いレコードをCD化したり、旅行での写真に音楽をつけて編集したり。山岳雑誌に写真を投稿するだけではなく、文章を寄せることもある。さらにインストラクターとして、写真サークルを指導するなど、活動は幅広い。北海道や東北など、まだあまり足を踏み入れていない山に思いを馳せ、「人とは違う視点で写してみたい」。写真への意欲は尽きない。
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