3月20日にダンススポーツの集いを開く瀬谷区ダンススポーツ連盟の会長 尾身 誠さん 区内瀬谷在勤 64歳
心と体動かすダンスを
○…今回で34回を数える「瀬谷区民ダンススポーツの集い」。会員や愛好家が多く集まり、個性豊かな踊りを披露する。会長として願うのは「多くの区民に参加して欲しい」ということ。当日は、赤いリボンを付けた「アテンダント」と呼ばれる男性ダンサーがおり、パートナーを務めてくれる。「ペアでなくてもOK。1人でも安心して」と呼びかけている。
〇…ダンス歴30年以上。現在は瀬谷駅近くで教室を営みながら、競技者としても活動している。その原点は10代後半から20代前半にかけて、ヨーロッパやアフリカを放浪していた時。欧州の家では子どもを寝かしつけた夫婦が仲良くクラブに足を運び、アフリカの集落では夜になると人々が集い踊りに興じた。その輪に加わって感じたのは、ダンスが日常生活の一部になっているということ。「1日の終わりに思う存分踊って、明日への活力を養う。とにかく楽しそうだった」。この体験が、今なお続く情熱のスタート地点だ。
〇…愛娘について「鳶(とんび)が鷹を生んだ」と嬉しそうに表現する。若くして海外に渡り、今では欧州随一の金融サービス企業に勤務しているそうだ。「気が強くて行動力があって。どこか俺に似ている」。世界を飛び回っているが、出張で来日した際は時間を作って会う。居酒屋で一緒にお酒を飲むこともあり、勘定は自身の役目。「娘が立派になっても父親としてね」
○…教室の壁に貼られているのが、インターネットで見つけた川柳の数々。高齢化や病気、熟年夫婦の関係性などを面白おかしく、自虐的にネタにした作品が並ぶ。「うちに来た人たちに笑ってもらいたくて」。ダンスを通じて生徒に伝えたいのが、心と体を動かし続け、いつまでも健康で若々しくいることの素晴らしさだ。「昔教わった先生が、70歳でも腰がシャンとしていて。その生きざまに惚れた。今度は自分が、そうありたい」と目を輝かせた。
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