9月4日付で瀬谷警察署長に就任した 佐藤 修さん 区内在住 57歳
「信義誠実」を胸に邁進
○…「治安維持が我々の務め。瀬谷区の皆さんが安全に暮らせる町をめざします」と力を込める。署長を務めるのは今回が初。10年以上前、事件捜査の関係で1年間瀬谷に通った経験がある。記憶を辿り、「落ち着いた静かな町というイメージがある。その時に区内を巡ったが、改めて覚えないと」と表情が緩む。「警察官として明るく、強く。そして優しく。署員一体となって取り組んでいきたい」
〇…秋田県出身。警察官を志したきっかけは中学時代。事件のニュースを見て、機動隊の活躍に心が動いた。「学生時代から運動するのが好きで、現場に行きたいと思った」。高校卒業後、神奈川県警察へ。刑事部や管理部など各部署を経験。中でも記憶に刻まれているのは、外国人グループによる強盗事件だった。瀬谷でも被害が発生し、捜査本部が瀬谷署に設置され、合同捜査の陣頭指揮を行った。「関係府県との連絡を密に取り、忙しく動いた。大きい事件だったので印象深い」と噛み締める。
〇…署長就任前は1年間、刑事部科学捜査研究所の所長を務めた。犯罪捜査に関わる鑑定や検査、研究などを担う同所は「自分に専門知識がない分、学ぶことが多かった」と振り返る。現場で動いていた時は、採取した物を提出し、結果を待つのみ。科捜研での勤務によって、DNA鑑定結果がどのように捜査に関係するかなど、多面的な見方につながったという。刑事部時代に培った「小さな事件の種を見逃してはならない」との思いを胸に、新たな環境で気を引き締める。
〇…現在は官舎住まいのため、家族とは離れて暮らす日々。娘は同じ警察官として働いており、「最終的には自分でやりたいと思って決めた道。親としてはやはり嬉しかった」と笑顔を滲ませる。仕事をする上で、相手の期待を裏切らないように行動する意味の「信義誠実」を大事にしていると言い、署長職にも邁進していきたいと意気込んだ。
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