9月3日付で瀬谷警察署長に着任した 村田 秀之さん 区内在住 58歳
相手を思う力で正義貫く
○…神奈川県警察本部で刑事総務課や若い警察官の指導官、緑区の副署長などを経て、初の署長に就任。着任の際に署員には、自ら挨拶をする大切さや笑顔で前向きでいること、相手を思いやる心を持って接することを伝えた。「相手の立場に立ち、何を言わんとしているのかを感じ取ることで、僕らの伝えたいことも自ずと伝わる」。仲間同士だけでなく、あらゆる人の心に寄り添いながら職務を果たしていくことを誓う。
○…刑事部捜査第一課など刑事部門での経歴が長く、犯人や被害者と対話を重ねてきた。犯人が思いを吐露した瞬間や、盗まれたものが持ち主に返ってきたときの光景を今でも忘れない。「相手がいてこその仕事。感謝されると刑事冥利に尽きる」と目を細める。その反面、多忙を極め家族との時間を十分に取れなかったことも。「娘には辛い思いをさせたし、女房には頭が上がらない」
○…西区出身。常に明るく周囲への挨拶を欠かさない幼少期を過ごし、高校卒業後は民間企業に就職。20歳になり将来を考えたとき、小さい頃に刑事が聞き込みで自宅に訪れたときのことを思い出した。「困ったら頼りになるのは警察官だと何となく憧れを感じていた」と現在の道に進むことを決意。警察官として新たなスタートを決めた。「警察官になりたいと南警察署に直談判しに行ったよ」。警察官としての原点を振り返る。
○…初の単身赴任で料理などの家事に苦労するも、早朝のジョギングでは地域住民との交流を欠かさない。コロナ禍で三密を避ける中、警察としての基本は見失わず日々を重ねる。「残る警察人生を人情味あふれる瀬谷区民のために、全力を尽くしていきたい」--。そんな思いを胸に、正義を貫いていく。
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