元サッカー日本代表で、FC T.BRUEのスーパーバイザーを務める 金田 喜稔さん 青葉区在住 62歳
サッカー普及に懸ける覚悟
○…2週間に1度、谷本公園球技場に元サッカー日本代表の声が響く。青葉区を中心に活動するクラブチーム「FC T.BRUE」が日本サッカー名蹴会と開催する「大人のサッカークリニック」で熱血指導を行う。「みんな上手くなりたいと必死でね。その熱意に引き込まれちゃうよ」と白い歯を見せる。
○…広島県出身で大学2年から日本代表に選出。19歳119日で決めた初ゴールは今も日本代表歴代最年少得点記録として刻まれている。33歳で現役を引退した後は、解説者第1号として活躍。2010年からは日本サッカー界で輝かしい功績を残した選手たちでつくる日本サッカー名蹴会の会長も務める。
○…全国各地でサッカー教室や講演を行い、指導や普及に尽力する。Jリーグのチームから監督に誘われたこともあるが、「普及活動に興味があった。日本のサッカーが強くなるためには子どもたちはもちろん、大人も生涯スポーツとして楽しめる環境が大切。その土台づくりの一役を担えれば」と力を込める。「将来は40、50、60代と年代別で代表チームを作り、国際大会ができたらいいよねってサッカー協会と話しているんだ」
○…好きな言葉は「覚悟」。「サッカーでも解説者でも、覚悟をもってやらんと何も成し遂げられんのよ」。道を切り拓いてきた人ならではの重い言葉だ。全国を飛び回る忙しい日々だが、地元で仲間と集まる時間ができると訪れるのは広島お好み焼き屋。青葉区の「きゃべつ畑」がお気に入りだとか。また、60歳で大型二輪免許を取得。「バイクとサッカー好きの大人を集めてツーリングできたら楽しいね。やりたいことは尽きないし、これからもまだまだ楽しむよ」。少年のような満面の笑顔で語った。
|
|
|
|
|
|