横浜市歯科医師会の会長に新たに就任した 吉田 直人さん 南区在勤 62歳
生涯を支える歯科医に
○…約1700人が所属する横浜市歯科医師会は、休日夜間の急患や障がい児者、通院が難しい高齢者に訪問歯科診療を行うなど地域の歯科医療を包括的に支えている。入会してから約20年。歯科医師会の活動は自身のライフワークに。このほど会長に就任し「若い人や女性にも積極的に入会してもらい、その感性を生かしてもらえたら。歯科医として、やりがいを感じられる活動にしていきたい」と力を込める。
○…福島県出身。「小学生の頃、歯科医院で治療が終わると技工室に入ってずっと作業を見ていた。興味があったのは機械の方だったのに『この子は歯医者に向いている』と先生が親に言ったのを聞いてその気になっちゃったんですね」と笑う。一人っ子で実家は不動産業を営んでいたが「後を継げとは言われなかった」と感謝。日本大学松戸歯科部卒業後は、医局に残って歯科麻酔を専攻。30歳の時、南区六ツ川で『ナガタ歯科』を開業した。
○…20年前、叔父から引き継いだライカがきっかけでカメラが趣味に。散歩に携帯し、街の風景や何気ない日常を切りとるのが好きだという。「頑固で視野が狭くなりがち」と評する自身の性格も「レンズを通すと見方が変わる。常に広い視野を持っていたいので、私が使うのはいつも広角レンズなんですよ」と茶目っ気たっぷりに話す。
○…「生まれる前の妊娠期から最終期まで、その人の全てのライフステージに関われるのが歯科医の魅力。患者というより自分の親や子、孫みたいに思えてきて」と目を細める。そんな父の姿を見て育った一人娘も歯科医に。虫歯の予防から生活習慣の指導に至るまで「生涯にわたり患者の健康を支え続けるのが、真のかかりつけ医」と、熱い想いを口にした。
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