七夕灯篭祭りや見守り合いの集いに飾る灯篭を発案した 内田 隆雄さん 阿久和東在住 83歳
楽しみながら改良重ね
○…毎年7月に開催される七夕灯篭祭りや、11
月27日に阿久和向原第二公園で開かれる「阿久和北部見守り合いのつどい」に使用される灯篭。約15年前に長屋門公園の前事務局長に依頼され独自に開発した。これまで自宅で30基近く試作品を作りながらイベントが終了した翌日から来年に向けて改良を進めるなど情熱を注ぐ。「お祭りが終わっても灯篭のことで頭がいっぱい。楽しみながら続けてきた」と目じりを下げる。
○…地域のボランティア団体「おやじの広場」での活動を続けながら灯篭を考案。企画当時は竹で製作していたが、毎年修理が必要なことから数年かけて木製に変更したり、蝋燭の灯を長く保つために芯の部分を改良するなど試行錯誤を重ねてきた。「作る度に勉強になるし全く飽きない」と目を輝かせる。4年前に入院したことを機に、灯篭の作り方などを文章にまとめた。「後世にも灯篭を残していきたい」と想いを語る。
○…川崎市出身。子ども時代は外遊びだけでなく、自宅の庭でハンモックを手作りするなど器用な面も。「百姓の家柄だったので、自分で何か作ることは当たり前のことだった」と振り返る。高校卒業後は就職し、油の研究や営業を行う仕事に。60歳で退職し、旅行や地域活動などを楽しむように。「縛られるのが好きではないのでね。退職後は自分のために楽しもうと決めていた」
○…40代で瀬谷区に引っ越した際、退職後は長屋門公園で活動したいと想いを抱いていたそうで「地域の仲間もできて良いライフスタイル」と笑う。「灯篭は改良を重ねてきて完成しつつあるけど、健康で長生きしながらこれからも続けていきたい」--。自由気ままに活動を楽しむ姿が眩しい。
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