過去最高370人利用 チャリティーカット
多くの利用者が訪れ、会話を弾ませた
「世界の子どもたちに教育と自立を」を合言葉に市内の美容師らでつくるグループ「ＰＲＩＣ」が先月30日、溝口でチャリティーカットのイベントを開いた。過去最高の延べ約３７０人の市民が利用し、寄付金約48万円が集まった。
ＰＲＩＣによるチャリティーカットは98年から開催し、06年からはカンボジアに小学校を建設することを目標に取り組んできた。これまでに２校完成させ、今回は３校目の建設をめざして開かれた。
この日はＰＲＩＣのメンバーのほか、活動に賛同した美容師やネイリストら約90人が参加。会場となった「てくのかわさき」のホールにビニールシートが敷きつめられ、会議机や椅子を並べて即席の美容室を設けた。
利用者はカットやネイルケアなら１０００円以上、眉カットなら５００円以上を支払い、その料金を寄付金に充てる仕組み。低価格でサービスが受けられ、社会貢献もできるとあって利用者の評判は上々。宮前区内から訪れた女性は「チャリティーに参加している美容師さんに切ってもらったほうが気も合いそうでいい。目的がハッキリしているので安心」と話していた。
今回のイベントのリーダーを務めた矢花敬さん（41）は「多くのお客さん、多くの美容師さんが協力してくれたことに感謝したい。まいてきた種が芽を出してきたと実感できた。世界の子どもたちの笑顔が少しでも輝くことを願っている」と話している。
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