瀬谷区版 掲載号:2021年2月11日号 エリアトップへ

イカル 文:今野紀昭(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより133

掲載号:2021年2月11日号

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 今年は寒さが厳しく山に餌が少なくなったせいか、丹沢の山から平地に下りてきたイカルの群れが瀬谷市民の森でも目にする様になった。

 イカルはアトリ科に属し、平地から山地の林に生息する留鳥で主に樹上で生活するが地上でも採餌する姿が見られる。

 体長はスズメより二回り程大きい23cm。黒い頭巾を被ったような頭に、顔半分はあるかという大きな鮮黄色の嘴(くちばし)、背は薄い灰褐色、腹は薄いねずみ色、まるで肥えた人の様な体形で、見ればすぐイカルと知れる。冬季の地鳴は「キョッキョツ」だが、春先「キーコーキー」と特有な抑揚の囀(さえず)りをする。その鳴き声は古くは「お菊二十四」と聞きなしされた。「月・日・星」とも聞こえることから三光鳥の別名もある。草木の種子を好んで食し、固い種などを嘴にくわえて舌でくるくる回すので、又の名を豆回しとも呼ばれた。

 和泉川沿いで数十羽の群れをなして榎の実をパチパチと割って食べるその姿と音に、パチパチ君と名付けた人がいたが云いえて妙である。コロナ禍も気持ちの持ち様、早春の市民の森や和泉川沿いの河畔林に足を運んでイカルを探してみよう。
 

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